犬は助けてほしいと声に出して訴えることができません。
気付いてあげましょう!

そして、犬の体や舌・息が熱い時はすぐに冷やしてあげます。
また処置のあとは、すぐ病院へ連れて行くことも頭に置いておきましょう。
少し良くなったからとそのままにしないでください。
見た目では元気そうでも、体内では何が起こっているか分かりません。きちんと専門家の先生に診てもらった方が安心です。

熱中症の場合は「水を与えたから」とか、「体を冷やしたから」などで戻るものでもありません。
必要な栄養分が失われている可能性もあります。
宜しくお願い致します。
犬の体を冷やす熱中症の処置方法
まずは、日ごろから犬への対処法を考えておいてください。
テレビでもネットでも情報はたくさん出回っています。
自分にあった方法や手順は知っておいてください。
かわいいワンちゃんの為です。
1・水で冷やす方法
一番早いのは、やっぱり水をかけて冷やすことですね。そして人間もすべて共通する事は、「首から下を冷やす」こと。
ただ、冷水は絶対にかけないでください。ショックを起こして最悪は死んでしまいます。
冷蔵庫で冷やしてあった水など 使いたくなる気持ちは分かります。でも絶対に使わないでください。
ショック死します。
オススメは、
バケツや湯船、タライがあるなら水を入れて、首から下をドブ漬けします。

水の温度は、水道をひねった時の普通の常温で十分です。

手やコップで体や首まわりに水をかけてあげます。
シャワーがある場面なら、ゆっくりと首回りに水をかけ続けます。

このとき扇風機があるなら、風を “弱く首振り” で当ててください。

風が当たることで気化熱効果があります。
また首振りは、風が「当たる」「当たらない」を繰り返すので急激な冷えになりません。なので、犬へのショックや負担も少ないです。
扇風機を「強」にすると、犬の呼吸に負担をかけますのでやめてください!

次に気を付けることは、湯舟に水を溜めて冷やす場合。
犬を抱っこするか、抱えて一緒に入って濡れちゃった方が良いです。
この方が、犬が安全です。
特に高齢犬は、抱っこしながらをオススメします。

犬だけを急に水に浸からせると 水の温度が分かりません。
一緒に入って濡れれば、人間が温度管理も出来てショックが少ないです。
その後出して、タオルで拭きながら風を当てます。
外出先など、バケツや容器が無い時はゴミ袋を使います。大きなゴミ袋でも水は溜められますので持ち歩いてください。 水量は深さで数センチほどですが、犬を横にすれば冷やすことはできます。うちわなどで仰いで冷やしてあげてください。 |
2・氷で冷やす場合
水を使うことに抵抗がある方もいるとの事です。びしょびしょになりますので理解はできます。
そういう方は、氷を使って犬の体を冷やします。

氷はいくつか手に取り “少し溶かす” または “水をかけて透明” にします。
氷は冷凍庫から出したときは白くなり、思っていない場所へくっ付いてしまいます。イラっとしますし無駄な時間です。
犬を冷やす作業の手間が増えてしまいます。早く冷やしたいですね。

水道水をかけることで、透明な水の膜ができて くっ付くのを防ぎます。
また、冷えを届けるのも少し速いです。

この氷を直接ガーゼやハンカチに巻いて、ビニール袋へ入れます。
必ず何かに巻いてから当ててください。
次にそれを犬の
「首の両脇」
「わきの下」
「後ろ足の股部」へ当てます。

首から下へ順番に当てていきます。
このとき、ずっと動かず同じ場所へ当て続けないでください。数秒づつ動かしながらにしてください。
動かさず同じ場所へ当て続けると、凍傷の症状が出ますので注意して当ててください。
30g(7cm×9cm)×10個セット
氷が無い時は、冷凍食品でも良いです。


食品をビニール袋へ入れた後、袋の上からガーゼやハンカチを巻きます。
3・冷えたペットボトルを使う
外出先など氷もシャワーもないときはペットボトル飲料を使います。冷えたペットボトルを犬のお腹へ抱かせます。
お腹側にはたくさんの血管や臓器が集まっています。そこの周辺を冷やします。
今飲んでいる物でも良いです。冷やすものがまったく無いよりはマシです。
ただ常温ですと意味がありません。
その前にひとこと!
まず “外出先” という事は、ペットのために冷感対策はしているはずです。
シャワーまでは用意しないにしても、氷や水、保冷剤、タオルなど常備していますよね。
これは、どんなに近くの外出でも です。

こういう準備は、人間の為にもなります。ぜひ、きちんと準備をしてください。
もし、
「えっ!そこまでするの?」というなら灼熱の中、犬を連れて出かけないでください。

そしてペットボトルは、中身がなんであっても関係ありません。冷やせればいいです。

お茶でもジュースでも冷えていればOKです。これを犬のお腹側に抱かせます。
4・氷を舐めさせる

犬に意識がない時やはっきりしない時は、水を無理に口へ入れないでください。
最悪、窒息死します。
犬の年齢によっては飲み込む力がますます弱っている可能性もあります。
なので、「氷をなめさせる」をおススメします。
意識が “ある” とか ”ない” もかかわらず「氷をなめさせる」が一番良いです。
そしてこれは、手で溶かしながら行ってください。
手が冷たくなってきたら、犬の首やアゴ、お腹などへ当ててあげると一石二鳥です。

また嫌がってなめないときは、口まわりに氷をすべらせてください。チョンチョンと当てるのも良いです。
少し口が開くなら、その周辺も氷を当てると、溶けた氷が水になり水分を取ることができます。
ベロも同じです。氷を当てるとペロペロとやりますので効果はあると思います。
また、ペット用ゼリーを凍らせてなめさせるのも効果が大でした。
(過去の動画はこちらです↓)
※ツルっとのどに入らないように気を付けてください!
その後、手の上で溶けた水を飲んでくれるともっと良いですが、状況によりますね。
ペット達はあなただけが頼りです。今年もどうぞ夏の対策をよろしくお願いいたします。

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