今は9月。
あっという間に秋の陽気で人間的には過ごしやすいです。
しかし、老犬ちゃんは体調管理が大変です。
プラス、外飼いでお外生活のワンちゃんは注意が必要です。
(のちほど外生活の犬小屋リフォームもご紹介します)
犬は一般的に、長く生きて15歳くらいと言われています。
しかし、中には20歳のワンちゃんもいます。
長く生きるのがワンちゃんにとって幸せかどうかは、聞いてみないとわかりません。
人間のエゴかも知れないけど、少しでも長く生きてほしいのは本音です。
外飼いの老犬ちゃんのお話
ワンちゃんは人間のように具合が悪いとか、要求を口で言うことが出来ません。
なので、人間が変化にいち早く気付いてあげないといけません。
今、身近な老犬ちゃんは【ナット】君です。うらやましい位に、みんなに愛されています。
とても幸せだと思われます。
そして2002年産まれのナット君と、早くもお付き合いは15年位になります。(2017時点)
いい男です。
しかし、これくらいの歳になると急激に衰え始めます。
昨日は歩いたのに、今日はまったく動けずご飯も食べず 寝るばかり・・・とか。
特に外飼いのワンちゃんの介護生活で難しいと言われるのが、室内に移動するタイミングです。
外飼いの老犬の室内へ移すタイミング
とても難しいです。
これに関しては賛否両論あり、介護士さんですら答えが出ないと言っていました。
ストレスなどもあり排泄障害(はいせつしょうがい)がでるワンちゃんもいるそうです。
命に係わります。
** 一例ですが **
①ずっとお外生活のワンちゃんを、歩けなくなってきたので室内飼いに変えた途端、弱ってしまい毛が抜け始めた。
とか、
②ご飯や排せつを面倒見たいので、自作のカートへ移して常に一緒に行動するようにしていたら吐くようになった。
とか。
偶然かもしれないですが、そうではないかもしれないです。
ワンちゃんの為をもってしている人間の行動が、逆にストレスを生むこともあるようです。
若いワンちゃんも老犬ちゃんも基本的に環境が変わることを一番嫌います。
なので、なるべく環境や対応を変えずに接してあげられるといいですね。
室内に入れて問題がなさそうなら室内生活の方が、何かと目が届くので良いかと思います。
ソワソワしたり、モゾモゾ落ち着かない様ならお外へ戻してあげるのも老犬ちゃんの為だと思います。
ストレスがひどい時は、ピーピーとか、ひゅんひゅんと泣くこともあるようです。
そういう時は、落ち着くまで抱っこしてくっ付いてあげると安心します。
抱っこが出来ない大きい子だったら、抱き寄せていてあげると結構落ち着いています。
赤ちゃんに戻ったんだと解釈してあげてください。
表情やしぐさ、食欲、鳴き声など色々な変化を見逃さないようにしたいですね。
そして、やっぱりいつものように普段どおり接してあげてください。
かわいそうだから、散歩はもうしない!というのも良くないようです。
歩けそうな日があるなら、1歩でも10歩でもゆっくりと歩かせた方がいつも通りで嬉しいようです。
もちろん、無理は禁物ですが。
今日は、大好きなパートのお姉さん&アルミちゃん(13歳女の子)も一緒。
みんなで、ちょこっとですが散歩が出来て とっても嬉しそうでした。
そして、一番の悩みはやっぱり【ごはん】です。 ごはんに関してはナット君がちょうど改変中なので、結果を次回②でご報告いたします。老犬介護 ② 食べない悩み解消 |
介護しやすいように犬小屋の手直し
外飼いの犬はプラスアルファで犬小屋も老犬仕様に手直ししてあげてくださいね。
新しいものではなく、手直しでのリフォームです。
いいんです上手じゃなくて、素人工事でも。そして、ワンちゃんに話しかけながら作ってください。ちゃんと楽しそうに聞いています。
間口を広げる
まずは介護しやすいように間口(入口)を広げましょう。
外飼いのワンちゃんは犬小屋の中で具合が悪くなったり、こもられたりすると引っ張り出すのがとても大変です。
左側の入口がナット君の部屋です。
背中が当たらないように腰を低くして出入りしているのが分かります。
これも、足腰が弱った老犬にとって非常につらい動作です。
なので、まずは何かあった時のためにも、ナット君の動作の緩和のためにも間口を広げます。
ただし眠るときの為に、少し隠れる場所を残してあげてください。
しっかりリフォームをしてしまうと犬のストレスになるので、なるべく今ある犬小屋をキープしてください。
このプチ手直しは、自動車鈑金塗装やさんのおじちゃんが担当です!
お歳はいつの日か、おじちゃんよりナット君の方が先輩になってしまいました。
大大大の犬好きです。
老犬用プチリフォームのおさらい
段差を減らそう工事:その1
おさらいで、まずは半年ほど前の記録です。
大きな段差の床を転ばないようになんとなく傾斜にする工事をしてくれました。
何もない時は、犬小屋の入口にこれだけの段差があったんですね。
犬小屋の立ち上がりの脚を4本切ってしまうのが、一番簡単だということになりました。
でも深い森の中。
≪床下立ち上がりの脚カット≫・・・それはできませんでした。
ミミズや害虫などが上がってくるのを防ぐために、これはやりません。
なので、入口前にパレットを置きました。
その昔はパレットの下部分は 一面コンクリートだったんです。
そこを斫って(はつって)壊しました。
現れた地面はひっくり返して、戻して、砂利を敷いてあります。
パレットにした理由は、水分を下へ通すんじゃないかという安易な発想です。
おしっこをもらした時など水を撒いて掃除したりしますしね。
さすがにこの斫る(はつる)部分は危ないので、プロにお願いしました。
そして敷いたパレットの上には、天然木よりは腐らないんじゃないかと、これまた安易な発想の人工ウッドを置きました。
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まずは、犬小屋入口前の段差解消工事が完了。
人工ウッドの上に敷いた人工芝は、スパックターフという透水性のあるものです。
グラウンドや商業施設で使われています。
見本帳が古い時の物しかなかったのですが、一応写真をのせておきます。
値段は古いものです。
段差を減らそう工事:その2
その後、この半年間でめっきり老けておじいちゃんになってしまったナット君の次の課題です。
少し歩くのが不自由になってきたのもあり、【段差解消工事の第2期】です。
今よりもう少し範囲を広げ、歩き回りやすくしようとみんなで考えたようです。
ここを傾斜にしました。
うん!安全が増えた。
【今回の本題】間口を広げる工事
そして、やっと今回のお話に戻って犬小屋の間口を広げるリフォーム!
とはちょっと大げさですが、あまり環境を変えないようにすることがコンセプトです。
先ほどの背中をかがめて出入りしていた入口の上を、ノコギリで切っていきます。
しかし、15年前に本物の大工さんが作ってくれた犬小屋。
断熱材や補強などが入り、刃が立ちませんでした。
結構あれやこれやと戦ったけど、結局、ノミとかなづちで地道に壊したそうです。
この日は週1回しか会えない大好きなパートのお姉さんもいて、ナット君がとても嬉しそうです。
ニコニコしていますね。
そして、ケガをしないように間口回りのカット後のバリにサンダーをかけます。
丁寧に、丁寧に。
で、やっとこさっ出来上がりました。
ちょっと不格好(ぶかっこう)だけど、愛情いっぱいのリフォームでした。
出入り口の開きが大きくなりました。
そういえば思い出す。
ナット君が若いころ、夏は毎日この場所を掘って掘って・・・
埋まって・・・
寝て・・・涼んで・・・でした。
穴埋め・段差スロープ工事
今はそこも埋めて、段差を減らしています。
もうお歳で掘る体力は無いですからね~、
懐かしいですね~。
黄色い矢印2か所は、よく駐車場の出入り口にある段差スロープを設置しました。
歩きやすさとケガ防止のために、この上にも人工芝を敷いてみました。
足の衰えは後ろから
余談ですが、老犬になるとなぜか突然歩きたがります。
というか、歩き出します。
そのうえ、どうしてかわかりませんが直進しか歩かないんです。
曲がるのが大変なようです。
壁などがあって先に行けなくなると、ぶつかって泣くか、バックしようとして転びます。
たまに、曲がれそうになっても やっぱりバランスを崩してよろけます。
後ろ足から弱るようですし、バックは厳禁!ですね。
これはケガにつながるので気を付けて見守るところです。
ワンちゃんの胸をかかえてゆっくり方向を変えてあげるとスキンシップにもなりとても喜びます。
外飼いの犬は外で見守るのも犬のため
ナット君の場合、このままギリギリまで外飼いで介護生活し、見守っていくことになりました。
そして今は、耳も聞こえません。
そうなると目が頼りです。
唯一の景色や空間を見る楽しみ、
お外の自然の空気を感じる楽しみを奪いたくないということもあり、
外飼い続行の決断になりました。
15年間、自動車鈑金塗装やさんのスタッフや、訪れるお客さん、
自転車で通り過ぎる学生さん達、材料屋の皆さん、週に1度パートのお姉さん・・・などなど。
今までどおり普通の日常を眺めているナット君です。
当然、耳が聞こえないので吠えることもほとんど無くなりました。
町内のチャイムが鳴った時のかわいい遠吠えも、もう聞くこともありません。
ただ、いい事もあってカミナリが鳴っても分からないから怖くない!ようですね。
それは良かったと思います。
でも、なんだろ~(p_-)
郵便やさんが通った時だけ 相変わらず頑張って吠えています。
吠える元気が かわいいですね。
(②食べない悩み解消・・はこちら)