ちりめん(縮緬)のお話
絹で織られ、生地の表面に「シボ」と呼ばれるデコボコがあります。
このシボが絹の特徴の一つ、光沢やぴかぴか感を抑えています。
シボがない時点での絹の表面は、ツルツルとサラサラとしています。
ちりめんは普通の絹織物と少し違う、肌触りがあります。
【縮緬】と書いて【ちりめん】と呼ぶのは初めて知りました。
面が縮れているからでしょうか?
縮れた緬って書くんですね。
やっぱり漢字って意味があるんだと思った瞬間でした。
そして余談ですが、よく耳にする【ちりめんじゃこ】と今回の【ちりめん】はまったく別物です。
こちら【ちりめんじゃこ】は、カタクチイワシの子で魚のしらすの事です。
広島の南の方、倉橋島で漁が盛んで有名です。
日頃食べている“じゃこ”とは、ちょっと違うんですね~
美味しいから大好き!
こちらもとってもいい島ですし、行ってみたい候補に入りました!
ほんとうに余談でした。
byやよい
ちりめん生地に接着芯は貼れるの?
さて、本題に戻りましょう。
日本人であるからか、和風の柄や素材はどうしても使いたくなります。
犬の服も、日常の雑貨もスキあらば、和風を取り入れてしまいます。
そこで先日、ブックカバーを作ろうと思い、ちりめん生地を引っ張り出し準備していました。
そして先に結論、
出来たのがこちらです。
※作り方は後日。追記→こちら日本的でいい感じになりました。
しかしこのちりめん生地、このままだと意外と扱いにくいです。
カットしたところから どんどんほつれてしまうんですね。
そこで、やっぱり “接着芯を貼ったほうが良いよ” という話になります。
ちりめん生地へのおすすめの接着芯は、ニット用の薄いタイプ。
よく、ちりめん生地にアイロンはダメといいますが、大丈夫です。
アイロンは低温で、かけることが出来ます。
レーヨンちりめん生地を使った吊るし飾りや、人形などにも使うとより作業性がいいんじゃないかなぁ~と思います。
そして、この接着芯のおすすめの理由。
とても柔らかく、とにかく生地の伸縮性をキープします。
そのうえ歪み(ゆがみ)も防ぐし、ほつれなども無くなります。
なので縫いやすいかなぁと思います。
ほかには、ちりめん用(古布用)接着芯というのもあるそうです。
が、しかし!
今回使用するちりめんは、絹ではないようです。
たしか、本物のちりめんのハギレを買ったと思ったのですが・・・。
開けてみたら、ポリエステル100%となっていました。
まぁ、しかたないですね。
絹ではなかったようですが、接着芯は使って大丈夫です。
正直、絹とポリエステルの見分けはさっぱりです。
柄が気に入っただけなので、良しとしましょう!
でも、結論。
「本当のちりめん生地に接着芯は貼れます」
なので、是非ちりめん製品にチャレンジしてみてください。
ポリエステルに接着芯を貼る
ということで、ポリエステル生地で始めます。
ポリエステルは優秀で、強度や伸縮度はピカイチなんです。
そして接着芯の説明書によると、この生地はポリエステル100%なので、アイロンは【中低温】と書いてあります。
さてさて、ちりめん生地(ポリエステル)に接着芯を貼ります。
こちらの白色の薄地用の接着芯(ニット芯)です。
袋の中に硬めの紙が入っていて、そこに貼り方の説明が親切に書いてあります。
これまたとっても丁寧に書いてあるので、保存しておくと後で必要なときに便利です。
***まずは、準備段階***
・のり面の確認は、ザラザラになっている方の面
・接着芯に直接アイロンを当てない
触ると分かるのですが、ザラザラしている面にのりが付いています。
この、“のり”の付いているザラザラ面を 生地の裏面と合わせてアイロンで貼ります。
それからニット用の接着芯は、見た目では裏と表が分かりづらいです。
なので私の場合、こんな風に書いちゃっています。
アップ。
指が透けて見えますね。
手が荒れていると、どっちもザラザラに思えて悩んだことがあるんです。
それくらい分かりづらい気がしますね~ 個人的にですが。
まぁ、1回は
「のり面にアイロンが・・・!」
と、やっちゃうと思うんですけど。
アイロン面にのりがくっ付いて焦げ臭いんですよね~
始めはアイロンの汚れを落とすのが大変でした。
でも今は大丈夫!
そんなときは、アイロン汚れ落としがあります。
一番きれいに落ちました。
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アイロンがけの注意点
もう一度、再確認でアイロンをかけるときに気を付けることを書いておきます。
・温度は中低温
時間短縮したいからと、高温でアイロンをあてると溶けます。
ポリエステルは溶けた後、黒っぽいかたまりのようになって厄介です。
時短は禁物。
中温でゆっくり8~10秒。
・必ずあて布をする。
接着芯が薄いから、あて布をしないと のりが染み出て、アイロンへくっ付いて大変になります。
余裕があるなら、上だけではなく、ちりめん生地の下にも布を敷いておくといいです。
そうすることで、テーブルや台に染み出てくっ付くのを防ぎます。
このようにあて布(写真では黄色の布)をあてましょう。
そして、アイロン温度は140~160℃【中】より高くなってはダメです。
1ヵ所につき、10秒以内でアイロンを押し付けます。
体重をかけて押し付けです。
アイロンは、滑らせません。
これを使う生地の面積分、全部やります。
ゆっくりと、じっくりと・・・。
ちなみに今回は使っていませんが、
底面に穴のない【ドライアイロン】がおすすめです。
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そしていつものことですが私、接着芯を貼る作業は、心にゆとりがない時はやらないようにしています。
なぜって?
せっかちになっちゃって、雑になってしまうからです。
ヘヘっ(^^;)
ということで、接着芯のことが少しは参考になりましたでしょうか。
もしなったのでしたら、嬉しいです(^_-)
それではまた!
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