自動車鈑金塗装やさんのナット君。約15歳。
ワンちゃんにとって、環境が変わるのはとってもストレスになります。だから老犬ちゃんのナット君は、大好きなお外生活を続行することに決定しました。
老いは突然やってくる
ご飯を改変して、元気に食べだし 安心していた矢先です。
もう、ほんとうに食べられなくなってしまいました。
急でした。
この2日で突然動けなくなって、目も白くなってしまいました。
耳は聞こえなくなっていたので、目と鼻だけが頼りだったのに・・・。ほんの2日で、その目も白くなってしまいました。
個体差はあるそうですが、ワンちゃんは突然老いてしまう子のほうが多いようです。
でも中には、認知症になってから長く生きる子もいるし、一概にはいえないですね。
それはそれで、悲しいし・・・大変だと聞きます。
でも生きていてくれるなら・・・と思ってしまう自分もいたり。
何でもしてあげたい。
ん~ すごく悩ましいです。
外飼いから室内へ
老犬ナット君はお外が好きなので、ギリギリまで室内には移動しませんでした。環境の変化もストレスになるためです。
でも、さすがにもう室内です。
それでも、お外を感じ取れるように窓際に居場所をセッティングしてくれたようです。空気がわかるね。みんな優しい。
人の出入りにはちょっと・・・という場所です。
でもナット君的には、外の風や人の出入りも感じ取れるからきっと嬉しいと思います。嗅覚は健在ですので匂いをきちんと嗅ぎ分けているようです。
クンクンとやっています。
見えてるかな~ナット君。
早いです。
いよいよでしょうか。
なんとか立ってご飯や水は自分でとっていました、2日前までは。
もう、飲みこむ筋力がノドにないようです。なので、水は注射器で1滴づつあげています。ご飯は、ぬるま湯で溶かしてこれも注射器で少しづつあげているそうです。
頭(上半身)は、持ち上げないと誤嚥(ごえん)などにもなって危険です。窒息も心配です。なので、自分で食べられなくなったときは 頭(上半身)を持ち上げた方がいいそうです。
それでも、いらないって言うなら仕方ないです。もうそれ以上無理にあげないようにしています。彼の負担になっちゃうのがイヤだから。
(つい先日までのナット君のおやつ風景でした)かわいいですね。
老犬の介護方法はさまざまです。
生態をきちんと勉強した老犬介護の専門家もいます。そして、老犬になってそういう場所へ預けてお任せしてしまう人もいるそうです。でも、やっぱりずーっとそばにいた人間には かなわないと思います。
やり方はあっていないかもしれません。だけど、いつもそばにいたスタッフ、みんなの介護法で温かく最後を迎えさせてあげたい。なれないパソコンを使い、自分なりに調べて四苦八苦しているようです。
でもそんなのなんて、全~然なんてことないです。
ゆっくりと生命を全うしようとするナット君をみんなで見守っています。
おむつ交換も、まだ慣れない手つきですね(^_^;)でも、ナット君は触れてもらっているのでとっても穏やかな表情です。
そしてナット君は寝たきりですが、なんとか動こうとしてもじもじすることがあります。1日に数回。
「このときは、だいたいおしっこがしたいか、ウンチなんだ~」って 鈑金スタッフのおじさんが言うんですね。
さすがです、頼もしい~!
突然の寝たきりでまだ2日です。しかしスタッフや関係者みーんな、ナット君のしたいことが理解出来てわかっています。床ずれも心配なので、例の3Dマットを敷きました。高反発で通気も良く、丸洗いできるので清潔も保てます。マットは、高反発がおすすめです。(マット記載記事はこちら)
まぁそれに頼らず、体勢は気が付いたときに様子を見ながら変えています。犬と一緒に生活することを決めた時からこんな日が来るのは、みんな分かっていました。
だから、覚悟もできています。
通称、自動車鈑金塗装やさんのナット君。
いろんな人が普段通りに
「おはよう、ナット!」
「散歩行くかい、ナット!」
「今日は寒いからな、ナット君」
「また明日くるよ、じゃ~な ナット」
なんて声をかけているのを見ると、今 老犬になるまでみんなと一緒で良かったね~と思います。
きっともうすぐですが、いつも通りによろしくね、ナット君。
みんな本当に感謝しているよ、ナット君。
誠に勝手ながら、ワンちゃんへの感謝を記録させていただきました。
【もう一度会えますか?④はこちらです→こちら】