こんにちは。前回の①に続き、老犬介護は悩みどころが多く大変です。
そして、ご飯の悩みはとくに多いです。
今回はお隣の自動車鈑金塗装やさんの老犬ナット君の場合をご紹介します。
↓見づらいですが、ナット君。
夏にご飯をまったく食べなくなり、水も飲まなくもなりました。
口元へ水を運ぶのですが、嫌がります。
でも強引に口を開け、舌を濡らします。
気を付けないといけないのは、強引に舌を濡らすのはいいのですが、強引に飲ませない事!
老犬は、誤嚥(ごえん)で窒息する恐れもあるからです。
まだまだ暑い夏。
せめて水分はとってくれないと熱中症も怖いです。
外飼い続行中ということもあり、みんな一生懸命に涼しくなる環境も作っていました。
(※犬に扇風機は何の意味もないと言われていますが、ナット君は扇風機や冷風機の風の前に必ず行きます。
少なくともナット君的には、何か意味はあるようです。首振りで動きます。)
老犬は食べても栄養が体外に出ちゃう?
でも食べず・飲まず・動かず・ではなんとも・・・です。
「あ~、いよいよみんな、覚悟しないとね」と言っていたほどです。
たしか6月ころに健康診断で、病院の先生が来てくれた時のことです。
先生「ナット君は体重が結構減ったんじゃない?」と
ねーさん「そうですね、ご飯は食べてるようですけど・・・」
と、体重を測ると見た目よりも意外と減っていました。
そのときに先生が
・老犬になると食べたご飯を体で吸収しづらくなってしまう。
・栄養になる前にほとんどが “うんち” で出てしまう。(個体によりますが)
と言っていたと思います。
人間もそうですが、歳を重ねるにつれ食べ物をかみ砕く力が衰えます。
食べ物を砕けないと、食べ物が大きいまま胃に送られます。
当然、消化力も衰えてますから消化不良で排出されてしまいます。
そして、栄養が吸収されない・・・と、負の連鎖です。
これは犬も同じです。
だから、吸収しやすいご飯に変えてみるのもいいかもしれないね~と言っていました。
目立つように痩せてきたら、ご飯を増やしても問題ないからね、とも。
もう15歳。
あと何年生きられるかわかりません。
せめて今のうちに食べたい物を食べたい量だけあげたいなぁと思い、変えてみました。
(これが良いことかは、わかりませんが)
噛み砕くストレスを減らしてみる
産まれてからずーーーっと【ビタワン、チキンと野菜】育ち。
カリッカリッ!といい音をたてて食べていました。
若いうちはこの歯ごたえがたまらなく好きだったんですね。
その後、【食べない期の1期目】があって、何年か前に【ビタワンふっくらーな13歳以上】に変更しました。
噛むのが辛かったんだと思われます。
【ビタワンふっくらーな13歳以上】になってからしっかりと食べはじめました。
この【ふっくらーな13歳以上】は少し弾力はあります。
でも柔らかくて ワンちゃんの噛む力はあまりいらなそうでした。
ちょっと試しに噛んでみました。
人間の場合、唾液が多く出て口の中で少しまとわりつく感じがありました。
マシュマロと柔らかいクッキーを砕いて、混ぜて、足して、割った感じ。
老犬的には、こういうのがお好きなのかもしれないです。
おすすめの食べ合わせ&あげ方
あまり噛まなくていいようにご飯を変えて、しばらく経ちました。
が、またそれも食べなくなりました。
そして、今は【ビタワンふっくらーな13歳】+【ビタワングー15歳以上ビーフ】です。
※人生初ビーフです
【食べない期の2期目】に入ってから 初めは夏バテ?と思いました。
人間でもピーカンな夏は食欲が落ちることがありますから。
でも、違いました。
この組み合わせにしてみたら、まー大変!
ものすごい勢いで食べる食べる!
目が輝くんです。
舐めるような感じですが、すごい勢いで食べます。
・・・もう噛めなかったんですね、きっと。
「お腹は空いていたんだよね~ホントは・・・」
とか
「食べたかったよね~ビーフ」
と思うと、少しウルッときちゃいます。
・【ビタワンふっくらーな13歳】は、細かく砕きます。
・【ビタワンGoo15歳以上ビーフ】はふんわりムースなのでそれに混ぜてあげます。
手であげるとたくさん食べます。
Yahoo!ショッピングで「ビタワンgooビーフ・15歳以上」を検索
ミルサーで手間を短縮
ちなみに、【ビタワンふっくらーな13歳】は、ぷにゅぷにゅしていて柔らかいんですが、それでも毎回砕くのはとてもたいへんです。
犬の介護だってバカにはできません。
結構な神経と労力・時間を必要とします。
あたり前ですが。
その分の癒しや愛をたくさんもらっているんですからしっかりと、お返しします。
ただ、少しでも時間短縮できれば その分、また別の事をしてあげられますよね。
そこで、以前はるお君が病気だったときに、ご飯と一緒に薬を砕いていた“ミルサー”を引っ張り出してきました。
はるお君は、おかげさまで今はすっかり元気です。
そして、その時のミルサーが イワタニIMF-720Gです。
もう型は古いですが、何でも砕いてしまう優れものです。
ただ説明書には、
【ミキサーやジューサー、フードプロセッサなどとは違うので 砕いてはいけないものリスト】
を載せています。
それをしっかり見ておきましょう。
乾物はほとんどOKです。
早速 専用容器に7割ほどの量を入れてスイッチオン!
で、何の不安もなく5~7秒ほどで粉々です。
これはだいぶ手間が省けて しかも、老犬の食物消化に良いです。
均等に粉々になっています。
そして、量は以外と多めにあげています。
体に栄養が吸収されない分も考えて、食欲を観察しつつ毎日変更しながら見守り中です。
きっと噛む力も、歯も歯茎も弱っていたんでしょうね。
もっと早く気付いてあげれば良かった・・・と思いました。
それから老犬なので誤嚥(ごえん)にも、結構な神経を使って気を付けないといけません。
人間でも誤嚥(ごえん)になると、そうとう辛いし苦しいですから。
ご飯の体勢を考える
そしてもうひとつ、食べる体勢も変えてみました。
些細なことですが、ご飯の器の高さを上げました。
首をご飯の器へ持っていくとき、前足に結構負担がかかっていてコケそうになったりして辛そうだったからです。
コケない高さに台を置いてからはだいぶ楽になったようです。
自作ですが、まぁまぁな出来ね。
これは、ナット君の場合ですので当てはまらないかもしれません。
でも、少しでもどこかの誰かの参考になるといいなぁと思い記事にしました。
ご飯の位置を少し上げてから、水の飲む量も少し増えました。
あれから、1か月弱ですが今の所とても快調です。
なんだかウソのようです。
立ち上がり、歩き回る日数が “毎日” というほど増えました。
ビーフのパワー?
嬉しいときは、ピョン!と、小さくですが跳ねることもあります。
かわいいですよ(*^_^*)
そんなこんなで、今はウンチも自分で踏ん張ってできています。
信じられないかもしれませんが、ウンチも出来なくなっていたんですもの。
足元マットは踏ん張りのきく素材がベスト
ただ、立ち上がる時と座ろうとする時の動作で踏ん張りがきかないようです。
そこで、立つ&座る(横になる) が少しでも楽になるようにマットを敷きました。
足元に3Dマットの硬めです。
通気も良く、洗いも楽です。
ナット君の為に、人間用のマットをバラしてみました。
これの厚みが段差にもぴったりです。
前は考えられなかったですが、今は1、2センチの段差もつまずくようになりました。
でもこれで安心。
高反発ですので足先が埋もれすぎず、きちんと踏ん張って立てました。
そうそう、低反発より高反発の方が立ち上がるのには楽です。
是非。
そして高反発マットにしてから、寝返りも痛がらないで出来ています。
前足のひじの辺りが床に触れなくなったから痛みが減ったんでしょうね。
自作のカバーは、ガーゼのタオルケットをリメイクしました。
これでしばらく様子を見ます。
最後に。
またいつどんな老化現象が出始めるかはわかりませんが、
ほんとうの最後、看取れれば幸せだなぁ~と思います。
みなさんのワンちゃん、
ねーさんのワンちゃんも いつかこの日が来ます。
(前)やよい (後ろ)はるお
その時の為に、飼い主さんも
“いつまでも明るく元気に健康維持をすること”
は義務だと思っています。
まずは人間が健康を維持しないといけないです。
犬を飼うということ。
そういうことだと思っています。
つづき③はこちらです