職業用ミシンはあまりないですが、家庭用ミシンだと縫い始めがぐちゃぐちゃになる事ありますよね。
家庭用ミシンは、ボビンが平らにセットされているせいもあるのでしょうか?
ま、それは置いといて今回は縫い始めのぐちゃぐちゃを解消する方法をお伝えします。使うミシンはJUKIのHZL-FQ65です。
【こだわりの ぬい品質 ぬい性能】が売りにもなっています。
それでもそれをしないで縫っているとぐちゃぐちゃになります。
でも解消できれば 色んな縫い方が出来るのでおススメのミシンです。
HZL-FQ65
縫い始めのぐちゃぐちゃ解消、実は簡単だった
【下糸をきちんと出す】
「えっ!これだけ?」
そうなんです、ほぼこれで解消されます。
1・下糸の出し方
まず上糸を針まで通して、その糸を横へ引っ張って押さえておきます。
次に【針上下】ボタンを1回だけ押し、針を下へおろして止めます。この時、押えは上げておいて大丈夫です。
そして、まだ糸はおさえたままで離さないです。
そのままもう一度【針上下】ボタンを1回押します。すると針が上がります。
針が上がったのを確認したら、おさえていた糸をゆっくりと引きます。
ここで見やすいように押えをどかしておきますね。↓
見えますか?
下糸がクルっと上がってきましたね。
これを引っ張り出しますが、
ピンセットを使う方が楽ですよ。
糸は上、下と2本そろえて押えの下へ通し、向こう後ろへ少し引っ張っておきます。
2・糸がぐちゃっとならない縫い始めのコツ
ここでポイントですが、糸は「押えの下へ通す」を必ずやってください。縫うときに踏む感じです。
実は縫い始めに2本のどちらかの糸が緩んだりきちんと進んでいないとぐちゃっとなるんですね。
だから、縫い始めに糸が暴れないようにしっかりと布と押えで踏んで進めるんです。
例えば、これはダメなやつですね。
2本の糸はそろっていますが、きちんと押えの下にありません。左斜めですね。
これはダメです【アップ写真】↓
これで縫ってみましょう。
縫い終わりは自動糸切りですが、縫い始めの糸はだいぶ残ります。
それをカットします。
さて、比較します。
これは表側の縫い目。
ぱっと見、3本ともキレイですね~
対処して縫ったのは3本目の一番右です。
裏返すと、初めの2本とは縫い始めが違いますね。一番左が対処して縫った縫い始めの部分です。
明らかにキレイさが違います。
是非お試しください。
【おまけ】
ここで、悪いクセ。
「縫い始めに「返しぬい」ってやらなければぐちゃぐちゃにならない?」なんて思ったのでやってみます。
っていうか、ミシンをバックさせない「直線、前進のみ!」でやってみます。
実験開始!
返し縫いをミシンをバックさせずに縫ってみる
とにかく前進、直線縫いします。
まずはスタート地点から3針縫って進みます。
次は クルっと布を回転します。
向こう側の「スタート地点が、こちら側に来るように」です。
ここで押えの下をのぞくと3針分進んでいるのが分かります。
次に矢印のスタート地点まで縫い進めます。さっきと同じ3針分ですね。
初めのスタート地点に針の位置が戻ります。
はい、スタートに戻りました。
再度、180度回転します。
ここで、普通にまっすぐ縫い進みます。
出来ました、ミシンをバックさせない返し縫いです。
↓写真は表の面です。ぐちゃぐちゃにはなっていないですね。
うら面は ↓ パッと見、微妙~ですが、ひどくはない感じ?
そして、何度かやってみたのですが同じ感じでした。
アップにしてみると ちょっとだけぐちゃぐちゃ?でした。
この回転して「バックせず前だけ進んで縫う方式」はおすすめできないようです。
試してやってみて良かったです(汗)
参考まで。